休みじゃないと思ったら休みだった
休みだと思ったら休みじゃなかった
そんな繰り返しで結局
行けることになったUWAI SATAIONに初乗車。
1Fでチケットを買って5Fへ行くと
スタッフ(チケもぎりの人まで)が全員紺色の制帽と制服。
さらに「乗車券をお見せくださーい」と徹底している。すげえ。
SEはブルーハーツ。懐かしい。で、「TRAIN-TRAIN」で上井駅長が登場。
▼挨拶の内容はスポナビでご確認ください
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/live/200704/30/a08.html
この時点でちょっとだけ「今までの上井駅の試合を否定してるよこの人」
と思ったりもしたのだが、ま、気をとり直して試合。
第1号車 田村vsフジタ
田村はリラックスした表情でフジタの打撃を受け流したり、蹴りあったり。
序盤は様子見、終盤はバチバチでじわじわ盛り上がる試合となった。
良いオープニングマッチだ。isamiとするときほど噛みあってはいなかったが。
最後は田村がフロントネックロックでギブアップ負け。
ところでインディーサミットのときも思ったが、フジタはあれで良いのか?
第2号車 ドン荒川vs小林邦昭
特別レフェリーは山本小鉄。
それからカブキが入場しヌンチャク、毒霧を披露。維震軍の旗も登場。
普通に試合がはじまりそうだ……が、荒川・小林が入場。
小林のテーマ曲はあの有名な曲ではない方の曲だった(タイトル失念)。
でまぁ試合は荒川のペースにはまり、まったりモード。
マスターズリーグみたいなものかね、とこちらもまったり見ていると
突如小鉄が暴走し荒川にストンピング。
レフェリーシャツを脱がされ大暴れ、じゃない、小暴れ。
カブキも入ってきてなぜか試合はタッグマッチが行われそうな雰囲気に
なったところで荒川以外の3人がリングを降りる。
誰もが(下嶋車掌含む)ポカーンとなったところで告げられたのは
「小林邦昭の反則勝ち」。
結論。昭和のレスラーにオチを求めてはイケナイ。
第3号車 ウルティモ・ゴラゴン&エルブレイザーvsラッセ&南野武
ドラゴンを見るのが久しぶりすぎていつかわからない。
闘龍門時代でまだ2期生くらいまでしかいなかった頃?
しかもそのときはドラゴンは欠場していたので
動いているところをナマで見るのは初なのだ。
(ひょっとしたらそのあとどこかで見ているかもしれないが記憶がない)
せっかくハッピーマンがそこそこ話題になっているというのに
若武者以来何かと呼びつけられてる南野が実はお勧め。
こういう飛ぶ選手ばかりの中に入ると逆に目立つ。稲松みたいなもんだね。
さて試合を見て思ったことは
「ドラゴンは別格」
リング上での佇まい、間のとり方、動きのすべてが「一流」なのだ。
メジャーとかそういうものを飛び越えて、ひとつのブランドになっている。
TAKAを見てもそんなことは思わないんだが(もちろん悪い意味ではない)
とにかくなんだか違う、違いすぎて
ラッセやエルブレイザーがどれだけ飛んでも敵わないと思った。
いや、もちろんこの2人の飛び技は本当に凄いし
ドラゴンもエルブレイザーに任せてる試合運びで決してすべてを出し切ったとは
いえないファイトだったんだが、それでもオーラが違っていた。
しかし、ラッセとエルブレイザーは中身を取替えても
区別がつかない気がするんだが。
よく見てる人なら違いがわかるのかね……?
しかしエルブレイザー、エルドラドを退団したらしいのだが
ドラゴンのセコンドには川端代表の姿が。
第4号車 西村修&木戸修vs本間朋晃&宮本和志
さて本間朋晃。
大日本時代を見ているだけに、ランナウェイ後の迷走を見ていると
歯がゆくて仕方がないんだが(現在に至るまで)、
久しぶりに見た西村も微妙だった。
宮本と木戸さんについてはノーコメントでアンタッチャブルな方向にせよ
ターメリックを相手に20分もやらなきゃいけない理由って何だろう?
プチシルマ体操
ミヤマ仮面が登場してちょっと騒然となる。
小さい田村もやっている。こんなところで田村と垣原(田村違い)。
なんかよくわからんがマリアンも登場。
鉄柵の中に入って体操した人にはTシャツプレゼント。
わらわらと立ち上がる招待客、「行きたくない」と泣く子供。
正直ちょっとこのあたりで疲れた、帰りたくなる。
が、恭介の試合と高瀬の相手Xが気になるので我慢する。
第5号車 佐々木恭介vs毛利昭彦
毛利は恭介と同じくらいの身長。
しかし体がハイブリッドなのでisamiみたいなもんだと思って見ることにする。
恭介はここでも相手を挑発しながらファイト、自然と会場は毛利を応援。
毛利、受け身はともかく(それほど強い受け身をとらせる場面もなかったわけだが)
格闘技では確実に受けることがない部分での打撃
(背中にサッカーボールキックとか)を食らうと動きが止まってしまう。
腕とって3、4回ロープに恭介を逃がしたが、それでも続くのがプロレス。
で、下から恭介が腕をとり毛利が立ち上がりかけたところで
「ワン、ツー、スリー」
3つ入ってしまった。
肩上げたように見えたんだが、
というかこの画像でも明らかなのだが
和田良覚レフェリーは3つ叩いてしまった。
これには恭介、そして毛利もびっくり。
そして自信満々な和田レフェリー。
マイクを握る恭介、
「こんな試合、この超満員のお客さんだって納得しねえよな!」
上井駅長、呼び出される。
恭介「俺はまだこいつにプロレスのプの字も教えてねえよ」
場内からは再戦コール。しかし駅長、そこは明言を避けながら
駅長「負けたのなら勝つまでやればいい。ユニオンでもスタイルEでも毛利は行く」
恭介「あんた、よく知ってんな」
ついには駅長にブーイングまで飛びつつ終了。恭介、謝りながら退場。
もう何もかもが気の毒でならない。見に来た自分も。
ってかあれで3カウントとるならコレでとらなきゃおかしくないか
ここで突然ダンスパフォーマーが登場。
なんかすごいことやってたけど、もう良いよ……長い。
第6号車 神取vs美花
美花というと昨年の夏に伊藤薫を破った人なのだが
実際に見ると案外小柄だった。
神取のセコンドにはフランソワ−ズ。いつ見ても美しいよ。
貴子がかすんで見える。
と、そんなとこばっか見てたわけではないのだが
神取にははじめから真っ向勝負をするつもりがなく
イエローカードを出されてしまう。
最後は神取のバックドロップで3カウント。
これがまたとても適当なカウントの入れ方だった……
和田さんってここでしか3カウント入れたことないんじゃないかね。
美花のセコンド、横峯氏がマイクで「3カウントはやっぱりダメだ」
とかなんとか言い出す。
さすがにお客さんのフラストレーションがここでついに爆発し
それまでおとなしく見ていた人までもが「さっさと帰れよ!」と怒り出す。
駅長が出て来てもブーイング。
美花は神取に襲いかかり大乱闘。
横峯サイドにウルティモのマスクをかぶった男性が2人いて
マスク越しにもニヤニヤしながら乱闘を止めに入る。
これって少し前の新日本の東京ドームで見たような光景だな。
駅長はあの路線が好きなんだろうか。
客が引いてることもわからないんだろうか。
第7号車 高瀬vsX(浜中)
X選手の入場です!
テーマ曲を聞いても「おおーっ」とならない、顔も知ってる人も少なめ……
下嶋車掌のコールで「浜中」ときいて、ああ高田道場に
そんな名前の人がいたっけ、と思う。
あんまり戦歴も知らないし。
結局どこがプロレスなのかよくわからないスパーリング状態から
浜中がどこかで見たよな高速タップでギブアップ。
アッサリ!
まあ3つ入らなかっただけでもマシなのかね?
高瀬はマイクを持ち毛利を呼び出す。これから3人でやっていくそうだ。
そして田村潔司とやりたいと。
それから新日本、ノアにも出たいと。
3人とも今日の試合、そしてその体じゃ無理だと思うぞ……
それこそStyle-Eで菅原とか
バンジー高田とやることからはじめたほうが良いんじゃないかね。
今日、恭介に勝ったから、次は田村潔司だと言わんばかりの口調も気になったが
この内容を見せられて
「これが本物のプロレスです」
と言い切る駅長の強心臓にもびっくりだ。
上井駅、今までは笑いながらウォッチングしてきたんだが
実際、身銭を切って目の当たりにすると、
もう笑うとか笑わないのレベルではないと思い知らされた。
というか笑えません。
とりあえず、プロレス以前に「プロ」ということについて
あの3人に教える人がいるのかどうかが気になった。
3人に関わらず、決して今日出場した選手は悪くない。
あのターメリックだって、個々の能力は低いわけではない。
ただ駅長が、選手の良さを引き出すことが出来ないだけなのだ。
おそらく駅長の頭の中には
「この団体は良い」
「この選手は良い」
という知識だけがインプットされていて、
何が良くて評価されているのか、ということまでは理解できていないのだろう。
(それはメカマミーやラム会長の扱いを見ても明らかではあったのだが……)
選手の良さがわからない、それを活かしきれないということは、
マッチメイカーとして致命的だが、
メジャーしか見てこなかった人だから仕方がないという気もする。
(ビッグマウスで散々苦労した筈なのに
そこから何も学んでいないあたりはさすがというか何というか)
とはいえ駅長自身、見識の狭さは自覚して
アイスリボンに足を運んだりしているようだが、
そこを見て、自分の興行で何か活かしているものはあるのだろうか。
駅員のコスプレだの、試合を号車で呼ぶのも、チケットを乗車券と呼んだりすること?
真琴が注目を集めるのは「引きこもりだったから」だけではない。
だが駅長はそこしか理解できていないんじゃないだろうか。
実はこれ、マッスル坂井による壮大なドッキリでした……
だったらどんなに良いだろうか。
むしろ、そうだとしたらものすごく駅長を見直す。
ねえな。