蒸し暑かった、そして桂は、遠い。
しかし大日本以外で桂に行くのははじめてである。そもそも桂スタジオで大会をはじめたのはバトラーツが先であり、越谷を本拠地とするバトラーツのホームでもあったのだ。
活動を再開してから大入りが続いていたと聞いていたが
今回は観客、若干少なめ。アレクじゃ呼べないってことなのか。おもしろいのになあ。
第1試合 ○臼田vs矢野×
ボディチェック時に矢野がドロップキックで先制。その後も矢野がアグレッシブに仕掛けていくが、臼田は落ち着いて対応。
矢野はバトラーツの若手らしく、気が強く一歩も引かないのだが、
体が薄っぺらいので力強さが足りなく見える。この辺が課題ということで。臼田にあっさりと極められて終了。
第2試合 植松寿絵vsカルロス天野
静かなグラウンドの攻防が主となる。バチバチだからって別にドロップキックとか控えなくてもいいんじゃねえかと思った。全然出さなかったわけではないのだが、やたら静かな試合だった。
これなら昔の全女の新人同士の試合のほうがよっぽどバチバチしていたような。
もちろんこれはこれでグラウンド巧者ならではの味があるんだが、なかなか客席には届かない。難しいが、本人たちには楽しそうな課題に見える。しかし、天野が勝つとは思わなかった。
第3試合 佐々木恭介vs吉川祐太
先週、バチバチで澤を倒した恭介。吉川が相手ということもあって、どっしり落ち着いている。
吉川はよく攻めたが、恭介はそれを全部吸収して全然ダメージになっておらず、最後まで余裕を崩せなかった。最後は厳しいストレートパンチでKO。
それでも吉川は良い選手である。STYLE-Eの竹田あたりとやると良いんだがなあ。
藤原組長&バートベイルトークショー
フミ・サイトーの通訳が司会進行と同時にこなせず微妙にグダグダになる。
第4試合 澤宗紀vsフジタ"Jr"ハヤト
よそのリングでは微妙でも、バチバチになると輝いていた小坂井の例があるように
フジタもここでは蹴りが冴え渡っていい感じ。もちろん受けている澤が良いというのもあるが。
ようするにフジタにしろ小坂井にしろ受けに回ると動きが止まってスタミナがもたなくなるらしい。
澤は何度もダウンを奪われるが、最後は鼻血を出しながら足四の字に力を入れまくって決めた。バチバチでこの決まり手は珍しいが、たぶんこれも澤のこだわり。
メインイベント 石川雄規&アレクサンダー大塚vs池田大輔&原学
アレクのテーマは、いつ聞いてもいいなあ。一緒に口ずさんでしまった。
バトラーツ時代に比べるとかなり体もモリモリしている。
男盛を見たときはあまり気にならなかったから、コスチュームのせいもあるのだろうか。
欠場した村上に代わって池田が出場したことで
テーマが「元バトラーツに囲まれた石川社長」に変わり、
その結果、どうなったかといえば
キャリアの浅い原が一方的にボコボコにされてしまう。
いや、アレク強い。昔は気の優しさが見えて、
ジャイアントスイングをする温厚なお兄さんというイメージだったが
ここでは原、そして池田に対してもゴツゴツと殴り、蹴りに行く。
アレクの試合だったといってもいいくらい。最後はドラゴンで原をKOしてしまった。
アレクはマイクを握ると「バチバチやのうてパチパチや」と池田を挑発。
するとなぜか、原は石川社長へ殴りかかっていく。
止めに入ったはずの石川と池田がいつの間にか殴り合い。その石川に対してアレクが殴りかかる。
今後もアレクは継続参戦しそうな予感。若干、〆にくくなったが強引に〆て終了。
この間の「バチバチ6」とはやっぱりどこか趣が違って、それが何かと考えたら
やっぱりどこか昭和っぽい香りがするから?
昭和のプロレスなんて、VTRでしか知らないけども。
どこか客を突き放すような謎かけと、ねちっこいレスリング。
やっぱりバトラーツは面白い!