メシを食って戻ったらちょうど良い時間
でもなく開場が押す。開始も押す。
試合前、J2Kを退団した選手を泉州が引き取り育てるということで挨拶があった。
ここに先日の上井ステーションで石倉と対戦した空手家・角英輝が乱入。川口との対戦に異を唱えてもみ合いに(泉州とやりたいらしい)。
第1試合 ○菅原伊織vs田中祐樹×
田中は、石倉道場の門下生(だったはず)。ものすごい昔の話だが大日本のリングで「石倉道場提供試合」として、リングスルールを元にした3カウント無しのラウンド制で石倉と試合をしていたことがある。その後、大阪プロレスに入ったらしいがどうやらデビュー前に退団し、現在は
フリーという状態。
ちなみに、その大日本での提供試合での田中のセコンドにいたのが現・火野裕士(当時高校生)だった。
もう昔の印象は記憶に無いんだが、非常に打たれ強くなっていた田中。ドロップキックも打つし投げもあるが、腕攻めを中心に菅原を追い込む。
菅原は案外若手とやらせると良い仕事をする。非常に当たり外れもあるのだが、今回は当たり。ちなみに前回の当たりは埼玉でのピンクタイガー戦ではないかと。
田中、次に見るときが楽しみ。
第2試合 ○The Zack vs ブルアーマーTAKUYA×
Zackは昨年のWRESTLE EXPOイベントゾーンで見たのだが、あのときは関西どインディーオールスターともいうべき10人タッグだったため、あまり記憶が無いのだが、今日みてやっとキャラクターを理解した。要するに、田村欣子と同じなのね。
ただし髪型と顔真似だけで生白い体が非常に気持ち悪くそのギャップがまた味があって良いというか。
対するTAKUちゃんだが、関西インディー界ではかなり知られた存在。1月に行われたびっくりプロレスで佐野のセコンドにつき、ただ「佐野さん!」と声をかけているだけなのにマッスルアウトローズ・Gammaの笑いを止まらなくしてしまった、ある意味最強のキャラ。
写真のポーズのまま「ハッハッハッハ、ハッハッハッハ」と、のさのさリングを走るのだ。濃いのである。濃すぎるのである。新世界の串揚げのソースよりも濃いのだ。
最後はザックボトムでフィニッシュ。If you smell~のくだりまで完璧にコピーするZack。
第3試合 プロレス対空手 ×川口vs角英輝○
角は、ぱっと見、誠心会館時代の彰俊っぽい。それだけなのだが。とりあえず川口のこの体とそれにまったく似合わない刺青で「プロレス代表」を名乗るのはいくらなんでもという気がしなくもないのだが。いや、体がアレでもちゃんと試合できるんならいいけどさ。
特に何かを突っ込む気になれない異種格闘技戦らしきもの、伊織館長ではなく菅原の乱入から乱闘になって終了。
第4試合 ○藤澤忠伸&カブキキッドvs川久保勝×&小仲=ペールワン
さっきの格闘技戦でどうにもしまらなくなってしまったが、ペールワンでテンション上がった!
666はまだどこか借りてきた小仲状態の感があるが、こういうところだと伸び伸びとやるんじゃないだろうかと思っていたが、まさにその通り。普通に「カワクボ!」と声を出したりしていた。そして←の表情も。
家庭の事情でKAIENTAI DOJOを欠場している藤澤だが、試合を見る限りでは別にどこが悪いとかはない感じ。コスチュームにもKAIENTAI DOJOの字が入ったままだし。だけども、なんだか切ない話だ。
カブキキッドはカブキキッドだった。日本語が上達していた。
ちなみにセミファイナルの前、先程の角の要求にこたえてメインイベント終了後に角&菅原vs泉州&川口のタッグマッチが行われることがアナウンスされる。あんまりやらないほうがいいと思うのだが。
メインイベント はびきのど真ん中8人タッグマッチ
泉州力&健心&飯伏幸太&田村和宏vs大矢剛功&内田祥一&石倉正徳&藤原卓也
田村はSTYLE-Eのベルトを持って入場してきた。
そして不思議な3ショット。
やっぱり、飯伏には声援が集まる。何か一人だけオーラが違っていたようにも見える。さすがノア帰り。
しかし試合は泉州と大矢という渋すぎる組み合わせでスタート。うーんど真ん中。
特にテーマがなさそうに見えて、そこにテーマを見出したのは石倉と田村。石倉が主催するイベントISHI-DOに田村が参戦したり、石倉がSTYLE-Eに参戦したりという間柄から、ここへきて急に距離が近づいている。ボスボス蹴り合うと、ちょっと石倉は押され気味。
意識してそうなってしまうのかもしれないが、石倉vs田村はもう少しプロレスっぽくても面白いんじゃないかと思う。田村もミサイルキックとか使うんだし、石倉には空中殺法がある。西調布でブエロ・デ・アギラとかやってくれたら、かなりわくだろうなあ。
飯伏は飯伏で、若い内田や藤原との対戦を楽しんでいるようだった。石倉とは2年前のIMPでディーノの策略でキスをしてしまった間柄。とはいえこの日は遠慮なくガンガンとぶつかっていた。
1本目は石倉の渾身の逆さ押さえ込みで田村が3カウントを奪われてしまう。
2本目は、泉州がラリアットから飯伏につなぎ藤原にジャーマン。
3本目はラリアットで泉州が内田を沈めたのだが、それにしても内田は何のために大阪を辞めたのだろうか。よくわからないが、大阪にいたときよりも試合数がただ減るだけというのは、彼の今のキャリアでは少しもったいない気がする。
とりあえず最後は飯伏ありがとう、みたいな感じで終了。
特別試合 ○角英輝&菅原伊織vs泉州力&川口×
場外乱闘にはじまり乱闘に終わるみたいな。フィニッシュは乱闘が近くに来たので見ていなかった。それにしても伊織館長(違うけど)見ていると、今さらながら空手キャラが案外需要があることに気づく。そのくらい。
試合後泉州は、次回大会を9月24日に行うと発表。「シッポのついた団体から呼ぼうかと。ライオンかな?」
ネコ(BRAVES)っていうオチではないだろうかと邪推あるいは期待。